【勝率7割越え!】ALT環境ローテロイヤルの対面別プレイング

0.始めに(簡単な自己紹介、デッキ紹介)

初めましての方が多いと思います、heikouです。この度、ロイヤルのみで212戦156勝56敗(勝率73.6%)でグラマスに到達しました。今期、ロイヤルで1000勝を目標に回していて、今回のブログでは自分のプレイングの言語化を兼ねて皆さんにロイヤルのプレイングをお伝えできたらと思い書いています。

始めに断っておきますが、最適解ではないことが多いと思い、誤ったこと、弱いプレイングをお伝えする可能性があります。読者の方には、「なるほどぉ〜こういうプレイング、マリガンがあるのか〜」と思った上で自分なりの回答を見つけて頂けたら幸いです。

 

さてまずはグラマスまで使ったデッキを紹介します。

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ミッドレンジロイヤル_1

こちらはMP0〜MP8000まで盛ったデッキです。「マジックディーラー・エルネスタ」、「飢餓の絶傑・ギルネリーゼ」、「異界を統べる者」が珍しいカードじゃないでしょうか。

「マジックディーラー・エルネスタ」は、いらないカードを捨ててカードを1枚ドローするデッキの回転させるロイヤルにとっては数少ないカードです。「クイックブレイダー」や序盤に引いた高コストのカードを捨てて、「簒奪の使徒」や「ドラゴンナイツ」など要所で光るカードを引ける確率を上げる優秀なカードです。

「飢餓の絶傑・ギルネリーゼ」は攻撃2点アップに加え、ドレインが付いているためリーサルを逃れたり、10t目の5枚ドローで「空の指揮官・セリア」を引いて一気にリーサルを決めたりと単純に強いカードです。

「異界を統べる者」は相手リーダーのプライズカードを3コスト減らしランダムに2枚手札に加えます。プライズカードと言っても盤面を一気に強くするためミラー戦では特に真価を発揮するカードです。

これらのカードを使い、主に「高潔なる騎士・レイサム」をプレイしたのちに「絶望の使者・セリア」を使い10点ポンと削るデッキとして使っていました。

 

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ミッドレンジロイヤル_2

次にMP8000〜MP10000まで使ったデッキです。「異界を統べる者」、「マジックディーラー・エルネスタ」を抜き、「クイックブレイダー」を2枚から3枚、そして「オースレスナイト」を採用しました。抜いたカードが弱いという訳ではなく、ビショップが「楽園の聖獣」を抜いた純聖獅子ビショップになったため「高潔なる騎士・レイサム」を置くタイミングにはもう「聖獅子の結晶」が7回以上使われていることが多くなったため、前よせにすることでこちらのリーサルターンを早めビショップに勝てるようにしました。

 

以上が2つのデッキの解説です。今はドラゴンが多くなっているため、その対策として何かないかと探しています。個人的に強いと思うのが「伝説の幕開け」で盤面処理を楽にしてくれるカードです。「ウォードック」もなくはないのかな?と思っていますが、もう少し触ってみてから感想を述べたいと思います。

 

簡単な紹介も終わったところで各プレイングについて書いていきます。

 

 

1.共通プレイング(エルフ、ロイヤル、ウィッチ)

 

プレイングの共通点としては、「空の指揮官・セリア」はエンハンスで使いたいため、2コスト2/2フォロワーとしてプレイする時は「レイピアマスター」等の2コスト2/2フォロワーを優先的に使います。

 

「月の刃・リオード」は相手リーダーの体力を削るカードとしてや、「隠伏天寿」を使い2コストで2面処理するカードのため、基本的には2t目、3t目には出しません。4t目以降に体力1のフォロワーを処理するときに使ったり、「簒奪の邪剣」や「必殺の魔弾」と一緒に出したりします。また「アサシン」は、リオードだけに使うのではなく他の指揮官を潜伏させるのにも使うのを念頭に置いてください。

 

「白と黒との決闘」は1t目に他に動きがなければ開きます。チョイス先は、

対エルフ…「白の女王・イメラ」

対ロイヤル…「白の女王・イメラ」

対ウィッチ…「黒の女王・マグナス」

対ドラゴン…「黒の女王・マグナス」

対ネクロ…「白の女王・イメラ」

対ヴァンプ…「白の女王・イメラ」

対ビショップ…「白の女王・イメラ」

対ネメシス…「白の女王・イメラ」

と決めています。理由はおいおい説明していきます。

 

2.対面別プレイング

 

対エルフ

エルフ戦はラダーの体感として、アグロエルフが多いです。アグロエルフは1t目からフォロワーを置いてくるので、ロイヤル側として先行、後攻どちらでも2t目に2/2フォロワーを置き、有利トレードを行いたいです。また、「先陣の騎兵」というカードは回復しながら展開できる優秀なカードのため、それをサーチできる「白翼の戦神・アイテール」を3t目にプレイしたいです。黄金カードとしては回復が可能な「黄金の祝杯」を優先的に使うために「簒奪の絶傑・オクトリス」に進化できるタイミングがあれば優先的に進化させましょう。

 

諸説あるかもしれませんが、相手が先行1t目「ゴブリン」を出す以外の行動をし、2t目に「歴戦の鷹匠」をプレイした際の返しとして「オースレスナイト」や、アクセラレートした「高潔なる騎士・レイサム」が案外強いのでは、と思っています。これは、「森荒しの報い」の裏目がない点、体力2のフォロワーがエルフに少ないため次に1:1トレードが可能なこと、「歴戦の鷹匠」のみで3t目に「森の女王・リザ」をプレイしたのなら1/1を「森の女王・リザ」にあることで相手の盤面を1/2フォロワーを2体にする子ができます。その後、「白翼の戦神・アイテール」等の2/3フォロワーを置くことで「森荒しの報い」や「水晶の指揮者・リリィ」を強く使わせなくすることができ、「先陣の騎兵」等で盤面有利にすることができます。(この諸説ある動きですが、もし有識者がおられましたら教えてくださると非常に助かります。)

 

マリガンとしてキープするのは、

先行時

 ・「レイピアマスター」等の2コスト2/2フォロワー

 ・「白翼の戦神・アイテール」

  (「先陣の騎兵」でも一応問題ない)

 ・「白と黒との決闘」

 ・「魔導狙撃手・ワルツ」

  (「白と黒との決闘」がない場合)

後攻時

 ・「レイピアマスター」等の2コスト2/2フォロワー

 ・「白翼の戦神・アイテール」

  (「先陣の騎兵」でも問題ない)

 ・「簒奪の使徒

  (上2枚が揃っている場合。盤面処理に有能)

 ・「魔道狙撃手・ワルツ」

  (同様に上2枚が揃っている場合。「天稟の射手・メーテラ」の返しに有能)

・「簒奪の絶傑・オクトリス」

  (若干怪しいかも。相手の動き弱くし、「黄金の杯」を持ってこれるのは優秀)

 

 

 

対ロイヤル

ロイヤル戦ではとにかく「簒奪の使徒」が重要になります。「ドラゴンナイツ」から出てくる「不撓不屈の騎士・ヴェイン」を取れるカードはロイヤルにはあまりなく、あったとしても美味しいトレードができません。「簒奪の使徒」は、進化することで上から取ることができ、また、盤面処理カードとして非常に優秀です。「簒奪の使徒」を制するものがロイヤルミラーを制するといっても過言じゃありません。そのため、先行時、後攻時であろうと絶対単キープ、もしくは「白翼の戦神・アイテール」、「魔導狙撃手・ワルツ」があれば両方ともキープし、3t目「魔道狙撃手・ワルツ」をプレイし「必殺の魔弾」をチョイス。4t目に「白翼の先神・アイテール」をプレイし「簒奪の使徒」をサーチしながら、「必殺の魔弾」で盤面処理を行いましょう。「白と黒との決闘」、「魔道狙撃手・ワルツ」、「白翼の軍神・アイテール」が初手にあった時は、先行、後攻問わず「白と黒との決闘」を返すことをオススメします。

 

ロイヤルの後攻時、基本的には3t目「白翼の戦神・アイテール」、4t目「先陣の騎兵」進化をしますが、その際の返しとして4t目4コストエンハンス「レイピアマスター」を出し、3/3必殺として「先陣の騎兵」を強く使わせないプレイをします。しかし、これは「魔道狙撃手・ワルツ」のチョイス先の「必殺の魔弾」の裏目が大きく、「簒奪の蛇剣」でも同様にせっかくの「レイピアマスター」が簡単に処理され相手の盤面がより強いものとなります。そのため、この先行4t目「レイピアマスター」置きは他に動きがない場合に使うのがオススメです。

またロイヤル戦では、「クイックブレイダー」や「月の刃・リオード」を強く使うことが難しいです。そのため「マジックディーター・エルネスタ」を採用していた場合は、優先的に捨てるようにしましょう。

 

ロイヤルのビックウェーブは8t目の「高潔なる騎士・レイサム」置きです。先行7t目ではそれを行うために、「白翼の戦神・アイテール」と「白の王・イメラ」または「魔道狙撃手・ワルツ」からの「必殺の魔弾」を使います。一方高校では、「高潔なる騎士・レイサム」を強く使わせないためにも盤面処理や自分の盤面を強くすることが重要です。そのためにも「簒奪の使徒」で処理を行ったり、潜伏していた「月の刃・リオード」を出したり、また「異界を統べる者」を置くのも手です。とにかく相手の「高潔なる騎士・レイサム」を強く使わせないようにすることが重要です。

 

マリガンとしては、

先行時

 ・「月の刃・リオード」以外の2コストフォロワー

 ・「簒奪の使徒

 ・「白と黒との決闘」

 

 ・「魔導狙撃手・ワルツ」、「白翼の戦神・アイテール」

 ↑この2枚がきたら2コストカードがいなくてもキープ

 

 ・「ドラゴンナイツ」

(「不撓不屈の騎士・ヴェイン」をプレイするため。2t目、3t目動けるカードがあればキープするくらい。優先度はあまり高くない)

 

後攻時

 ・「簒奪の使徒

(必ずキープ。このカードがいないと「不撓不屈の騎士・ヴェイン」一枚でテンポが一気に取られる)

 ・「白翼の戦神・アイテール」

(「先陣の騎兵」、「簒奪の使徒」、「高潔なる騎士・レイサム」サーチに優秀。「魔道狙撃手・ワルツ」があれば2枚ともキープ)

 ・「月の刃・リオード」以外の2コストカード

 

 

 

対ウィッチ

ウィッチはアーキタイプが複数ありますが、「ハンマーソーサラー・ジオス」を軸としたウィッチ以外は基本的に「黒の女王・マグナス」を使って多面処理されないようにして勝ちます。(「ハンマーソーサラー・ジオス」を軸としたウィッチは盤面処理を優先します。対戦数が少ないため今回のブログでは扱いません)

 

スペルウィッチ、マナリアウィッチ、土マナリアウィッチ(「魔術の始祖・マナリア」、「オリハルコンゴーレム」を採用したスペルを主に使うことで削りきるデッキ)に対しては上記で述べたように「黒の女王・マグナス」を使い多面処理を行わせないようにします。その際、進化して潜伏させていた「月の刃・リオード」を相手リーダーに攻撃するなどして潜伏解除することで「黒の女王・マグナス」の効果で処理されにくくすることができます。そのため「アサシン」で隠すのではなく、先に「黒の女王・マグナス」を出すことが多いです。スペルウィッチ、マナリアウィッチでは「炎の渥撃」があるため「黒の女王・マグナス」で多面処理を防いでも、結局破壊されるということがあります。そのためマグナスを5t目、6t目に出すのを意識しています(マナリアだと特に、試合が長引くにつれ盤面を作られるということもあります)。ただ土マナリアウィッチでは「黒の女王・マグナス」を「魔術の始祖・マナリア」が置かれた後に展開することが多いです。進化権がなくなった後だとほぼ処理が不可能なので「黒の女王・マナリア」が勝敗を決めるといっても過言じゃないです。

 

スペルウィッチ、マナリアウィッチは序盤から盤面を広げて相手リーダーの体力を削ることで「月の刃・リオード」や「絶望の使者・セリア」等で削り切ります。一方、土マナリアウィッチでは序盤は盤面処理、「魔術の始祖・マナリア」を置かれた後は「黒の女王・マグナス」で盤面を固めて削りきるのが戦術です。「魔術の始祖・マナリア」が置かれる相手の5t目前には、自分4ppでは4コストエンハンス「レイピアマスター」、5ppの時は「希望の戦術家・セリア」置き相手の「魔術の始祖・マグナス」を強く使わせないようにします。ただ、4コストエンハンス「レイピアマスター」は相手の盤面にフォロワーが残っていない時にしか使えないので盤面を広げて次ターンの相手リーダーへのダメージをちびちび稼ぐことになります。

 

土マナリアウィッチの時、「オリハルコンゴーレム」に対し「簒奪の絶傑・オクトリス」が強い動きになりますが、相手も警戒してなかなか置こうとせず、アクセラレートのみで使わない場合があります。そのため土マナリアウィッチとわかっていても「簒奪の絶傑・オクトリス」をキープせず、「白と黒との決闘」を探しにいった方が良い気がします。

 

マリガンとしては、スペルウィッチ、マナリアウィッチ戦の場合、

先行時

 ・「白と黒との決闘」

 ・「クイックブレイダー」(レイピアマスターでも一応大丈夫)

 ・「月の刃・リオード」以外の2コストのフォロワー

 

 ・「月の刃・リオード」

  (「白と黒との決闘」があれば。単キープはかなりありかもしれない)

後攻時

 ・「白と黒との決闘」(2枚キープも全然あり)

 ・「月の刃・リオード」以外の2コストのフォロワー

 

 ・「月の刃・リオード」

(上記2枚がある時。「白と黒との決闘」だけの時でもキープはありな気がする)

 ・「簒奪の邪剣」(マナリアウィッチの場合はあり)

 

土マナリアウィッチの場合、

先行時

 ・「白と黒との決闘」

 ・「月の刃・リオード」以外の2コストのフォロワー

  (「空の指揮官・セリア」+αが理想かも)

 

 ・「簒奪の邪剣」、「魔導狙撃手・ワルツ」(上記2枚があればキープ)

 ・「月の刃・リオード」(同様に上記2枚があればキープ)

 

後攻時

 ・「白と黒との決闘」(2枚キープも全然あり)

 ・「月の刃・リオード」以外の2コストのフォロワー

 

 ・「簒奪の邪剣」「魔導狙撃手・ワルツ」(上記2枚があればキープ)

 ・「白翼の戦神・アイテール」(「先陣の騎兵」キープでも一応あり)

 

0.最後に

真の最後にはこのブログが書ききってから書こうと思います。対ドラゴン、ネクロ、ヴァンプ、ビショップ、ネメシスは後日になりますが書いていきます。

拙い文章ですがここまで見てくださりありがとうございました!

 

ここの点が詳しく知りたいとか、ここの動き間違っているんじゃないという意見がございましたらDMで送りつけてください!

 

ミッドレンジロイヤルのマリガン考察

  1. はじめに

 

初めましてheikouと申すものです。この度、ミッドレンジロイヤルのマリガンについて考察したことを他のプレイヤーと共有したいためにブログを開設しました。

 

この記事で注意してもらいたいのが、あくまで私が考えるミッドレンジロイヤルのマリガンの仕方であり、正解ではありません。間違った情報を書くかもしれません。残り期間わずかな東RAGE予選の参加者に向けて、こういう考え方もあるのか、と知ってもらうことを一番としてこの記事を書きます。

 

  

  1. マリガンについて

 

マリガンを考察する前に、考察するにあたって一つのデッキを用います。そのデッキは西RAGEファイナリストであるPOXAS/POL選手の援護射撃入りミッドレンジロイヤルです。

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簡単なデッキの紹介をしますと、「騎士王・アーサー」を軸として「スカイフォートレス」で強い盤面を作り、殴り勝つデッキです。強力なテンポカードである「魔導狙撃手・ワルツ」、「騎士王・アーサー」を6ターン目に展開できる「円卓の騎士・ガウェイン」などデッキのパワーを上げるカードが大量に採用されています。またアミュレットである「援護射撃」を採用することで、ミラー戦で勝ちやすくなり、単体でも強力な「バルバロッサ」と組み合わせれば枯渇しないリソースで、コンシードデッキとして戦うことができます。

 

非常に強力なカードが採用されたお手本のようなミッドレンジロイヤルを用いてマリガンについて考えてみます。

 

 

まず「騎士王・アーサー」を軸としたミッドレンジロイヤル全てに言えることが、「騎士王・アーサー」が非常に強力なカードがあり、必ず手札に入れておきたいことでしょう。が、上記のデッキには「騎士王・アーサー」をサーチする「太陽の槍・ルー」や、2枚ドローをして手札に引き込めやすくする「純真の歌い手」が採用されていません。

 

そのため、マリガンで「騎士王・アーサー」をいかに引き込めるかが重要になるのです。

 

では最初に、初手で「騎士王・アーサー」が引ければキープ、なければフルマリガンした時に7ターン目までに引く確率それぞれを計算してみると、先行時68.4%、後攻時71.5%となります。概ね7割の確率で「騎士王・アーサー」を引けるため、同じデッキで2戦すると9割以上の確率で少なくとも1回は引けることとなります。

 

次に、初期手札に「騎士王・アーサー」がいなかった時のマリガンについての確率を考えてみましょう。フルマリガンすると、先行時59.8%、後攻時63.8%となります。

 

もし2コストフォロワーや「円卓の騎士・ガウェイン」をキープして、マリガンで返すカードが2枚や1枚だけだった時についても考えてみましょう。単キープ時(マリガンで2枚返す時)、先行時56.0%、後攻時60.4%となり、2枚キープの時(マリガンで1枚返す時)、先行時52.0%、後攻時56.6%となる。もし3枚キープするようなことがあれば、先行時47.7%、後攻時53.0%となります。

 

キープする枚数

先行時

後攻時

0

59.76%

63.78%

1

55.99%

60.39%

2

51.98%

56.79%

3

47.75%

52.97%

図1. 初期手札に「騎士王・アーサー」がない時にマリガンでキープした枚数に応じた7ターン目までに「騎士王・アーサー」が引ける確率

 

そのため、1枚キープする毎におよそ4%ずつ「騎士王・アーサー」を引く確率が減るのだ。これを大きくみるか見ないかは読み手次第です。

 

 

ではここから一番話をしたかった「2コストフォロワーをキープする必要はあるのか」ということについて考察して行きます。

 

確率以前に、今のロイヤルは先行2パスをしてもいいと考えます。「白と黒の決闘」でチョイスできる「白の王・イメラ」や前述した「魔導狙撃手・ワルツ」といったテンポカードがあり、序盤のボード差があまり響かないからです。ただ後攻2パスはボードを返せないことが多いことを念頭に置いてほしいです。

 

さあ確率を計算してみましょう。上記のデッキより2コストフォロワーは12枚で考えます。フルマリガンして、2ターン目に少なくとも1枚2コストフォロワーが引ける確率は、先行時85.1%後攻時90.2%です。

 

詳しく見てみると、フルマリガンして2コスが引ける確率ですが、初期手札に2コスが1枚もない時、先行時86.7%、後攻時91.2%、初期手札に2コスが1枚ある時、先行時84.9%、後攻時90.0%、初期手札に2コスが2枚ある時、先行時83.0%、後攻時88.9%、初期手札に2コスが3枚ある時、先行時81.0%、後攻時87.5%です。

初期手札にある2コス

先行時

後攻時

0

86.67%

91.24%

1

84.93%

90.09%

2

83.04%

88.86%

3

81.01%

87.52%

図2. フルマリガンして初期手札の2コストフォロワーの枚数に応じた2コストフォロワーを2ターン目までに引く確率

 

この結果を見て2コスをキープするかどうかは読み手次第だが、フルマリガンをして2コスを引く確率が思いの外高いと感じませんか。

 

次に単キープ時、2枚キープ時の2コスを引く確率を求めると下の結果になります。

初期手札にある2コス

先行時

後攻

単キープ

2枚キープ

3枚キープ

単キープ

2枚キープ

3枚キープ

0

79.71%

69.56%

54.85%

86.67%

80.00%

70.40%

1

78.02%

68.35%

 

85.56%

79.20%

 

2

76.26%

   

84.40%

   

図3. 単キープ、2枚キープ時、3枚キープ時の2ターン目までに2コストフォロワーを引き確率

 

この結果から、個人的な見解として後攻時3枚キープ時はオススメしませんが、「円卓の騎士・ガウェイン」と「騎士王・アーサー」が揃った時に2枚キープはありではないかと感じます。ポケモンで考えると、ストーンエッジの命中率をどう感じるかですね。

 

 

マリガンについてのまとめですが、「騎士王・アーサー」を引きに行くためにフルマリガンするのは全然ありだと私は考えます。また、同じ2コスが2枚以上手札で揃ってしまうと、「騎士王・アーサー」のバリューが下がるため、確率云々よりも揃わないようにマリガンして行くのも手ではないかと考えます。

 

 

  1. 対面別マリガン

今のミッドレンジロイヤルには圧倒的なパワーを誇る「騎士王・アーサー」の他に強力なカードが様々あります。「白と黒の決闘」であったり、「静かなる炎将・マーズ」であったり。対面次第では「騎士王・アーサー」を使わずとも勝てることがあるため、これから書いていこうと思います。

 

 

  • 対エルフ戦

今、環境にいるエルフは、ミッドレンジエルフ、コンシードエルフ、それとアグロエルフです。ミッドレンジやコンシードだと「騎士王・アーサー」が非常に強力で、また「白と黒の決闘」のチョイス先である「黒の王・マグナス」は「荊の森」や「対空射撃」、「カシオペア」をケアできるため非常に強力なカードです。またアグロだと「先陣の騎兵」が後攻時の打開策となります。「魔導狙撃手・ワルツ」や「白の王・イメラ」も進化権を使えば2面処理が可能なので横に序盤、ボードを取るのに尽力してくれます。

そのため優先してキープするのは、「騎士王・アーサー」、「白と黒の決闘」、「先陣の騎兵」で、アグロエルフなら2コスもキープする方針で良いと考えます。

 

  • 対ロイヤル戦

ミラー戦ですね。この場合、「騎士王・アーサー」で勝負が着くと言っても過言じゃありません。先行なら2ターン目パスしても、「魔導狙撃手・ワルツ」「白の王・イメラ」で負ける盤面を作らせないので積極的にマリガンしていきましょう。

優先してキープするのは「騎士王・アーサー」、「スカイフォートレス」、「円卓の騎士・ガウェイン」の3枚で他はマリガンで良いと考えます。

なお「援護射撃」ですが、このカードは基本、8ターン目以降に置くことが前提なので、キープは事故に繋がると考えています。

 

  • 対ウィッチ戦

今、環境にいるウィッチは、「ギガントキマイラ」を軸としたスペルウィッチ、「言霊遣い・ジンジャー」を軸としたニュートラルウィッチの2つです。

始めに問題ですが、下の画像で何をしますか。下の3択から選んで下さい。

 

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1、「白の王・イメラ」をチョイスする

2、「黒の王・マグナス」をチョイスする

3、「白と黒の決闘」を開かない

 

もし相手がスペルウィッチ、ニュートラルウィッチの場合だとどうしますか。

 

 

では答えですがウィッチ対面なら、いかなる場合でも「黒の王・マグナス」をチョイスする、です。

 

おそらく対スペルウィッチは必ず「黒の王・マグナス」をチョイスすると思いますが、ニュートラルウィッチの時は、「白の王・イメラ」を開くという人が一定数いるかと思いますが、明らかに「黒の王・マグナス」が強力です。

 

ニュートラルウィッチは、「ヘクトル」や「ルナルの魔術師・プリス」、「呼び覚まされし禁忌」と言ったダメージを与えて盤面処理を行うため、ダメージを無効にされたら基本的には2面以上処理できません。そのため相手の5ターン目の前に「黒の王・マグナス」を置いたり、「呼び覚まされし禁忌」の効果が発動するのに合わせて置いたりできれば盤面処理が間に合わず、ロイヤルが殴り勝つことが可能です。

 

またニュートラルウィッチは「静かなる炎将・マーズ」を先行4ターン目、後攻3ターン目に処理できないのでこのカードも非常に強力です

 

ここでもう1つ言いたいのが、ニュートラルウィッチ対面は慣れれば必ず勝ち越せるようになりますので、東RAGEで増えることが予測されるニュートラルウィッチ対面に慣れていてください。私heikouでもそのお相手ができるので、対面慣れしたいのであればDMかリプを飛ばしてください。

 

またスペルウィッチ、ニュートラルウィッチ両方に言えることですが、6ターン目「騎士王・アーサー」が非常に強力なので、できるだけ狙いに行きましょう。

 

以上より優先してキープするカードは「白と黒の決闘」「騎士王・アーサー」「円卓の騎士・ガウェイン」で、ニュートラルウィッチの場合は「静かなる炎将・マーズ」をキープしましょう。

 

  • 対ビショップ戦

教会ウィッチ対面になるのがほとんどだと思いますが、ここでも「騎士王・アーサー」は強力で、「黒の王・マグナス」も「希望導く聖乙女・ジャンヌ」の3点AOEをケアできるため優秀なカードとなります。ただ「白と黒の決闘」をキープするかと聞かれたら微妙なところで、ロイヤル側としては6ターン目に「騎士王・アーサー」を決めに行きたいです。

 

そのため優先的にキープするカードは「騎士王・アーサー」、1コスト下げて進化で攻撃力が5になる「円卓の騎士・ガウェイン」です。

 

  • 対ネメシス戦

AFネメシス対面になるのがほとんどだと思います。AFネメシス戦の勝ち筋は、相手が事故るか、相手があまり上手くないか、先行6ターン目「騎士王・アーサー」を決めるかです。そのため優先してキープするのは「騎士王・アーサー」「円卓の騎士・ガウェイン」で、他は戻すべきだと考えます。

 

 

以上で現環境入りしている相手のマリガンの考察を書きましたが、結局先6アーサーが最強なので、それを目指した全力マリガンでいいと思います笑

 

 

  1. 終わりに

ここまでブログを読んでいただきありがとうございます。拙く乱暴な文章でしたが、今自分が考えていることを概ね書けました。マリガンの確率を目に見える形にすれば、私自身ミッドレンジロイヤルについて深く知ることができました。

 

RAGE東予選もあと一週間を切り参加者の方はラストスパートで調節を苦労しているかと思います。そんな人たちにこのブログで1つでも役に立ったら幸いです!

 

ご意見等あればDMやリプ飛ばすなりしてくれたら嬉しいです!